PC9821−XA200W30Rです。

保守用マシンにと程度の良いものを探していて見つけました。

測定に使われていたようで購入時には制御用の基盤2枚入っており、外装は非常に良い状態でした。

内部もホコリなどなく、きれいに使われていたと思われます。

ただ如何せんMMX200Mzでおそ−いIDE、トライデントとくればWin95でもちょっと抵抗がある状態。

どるこむの掲示板で、過去にこのマシンでK6の直乗せをやった強者がおられたようなので、早速資料を集めて挑戦してみました。
              http://weblabo.griffonworks.net/dorlog/2nddorcom/98mmx/thread13682.html

 

VRMのチップ抵抗の位置を変えることで標準の2.8Vを2.0〜2.4Vに変えられるようだが、RaytheonのRCB002はネット上では情報を得ることが出来ず、(チップはRC5041M)デ−タシ−トで一番近そうなものを参考にVIDの設定を想定しました。

※ fairchild RC5057のデ−タシ−トより

VID4

VID3

VID2

VID1

VID0

コア電圧

2.0

2.1

2.2

2.3

2.4

2.8

Xa200のVRMにはVIDが0〜3迄しかないのでVID4をパス。
半田ゴテでVID3のチップ抵抗を移動して2.0Vになることを確認。

手持ちのK6−3/400を使用するが発熱の関係とAMDのデ−タシ−トでは2.3〜2.5Vで動作するようなので一番低い2.3Vに設定するが、このチップ抵抗の移動、年のせいか拡大鏡とピンセットのお世話にならないと出来なかった。
ペ−スト入り使ったら汚くなってしまいました。
ファンヒ−タ−の基盤はずっと大きいぞ!

この状態で組み付けてCPU乗せずにコンデンサ−部で電圧測定するとなんと2.37V(デジタルテスタ−持っていて良かった)、やっぱり高めに出るようです。

後はK6のせてク−ラ−つけるだけ。

   

K6でこのク−ラ−の取り付けは結構大変です。(K6の厚みがDuronよりあるため)
K6−V/400は外周のピン3本ありませんが、デ−タシ−トを確認したところ使用上の問題は無いようです。
(電源関係のピンなので外周には同機能のピンがかなりの本数ある)
表はヒ−トスプレッダに2本傷あり。Athlonなら真っ青になるところ。

CPUク−ラ−はDuronで使ったソケットA用のものが余っていたので使用、このク−ラ−6cmファンで結構うるさいので7V駆動(推定2600回転)向きもちょうど良くVRMにも風が行くのでまあ安心でしょう。

倍率設定は、K6は2倍設定で6倍の400Mzとなります。

倍率設定は 第三研究所様のお世話になりました。

                        http://www.amy.hi-ho.ne.jp/nakajima-jr/

後はUIDE−98+IBMのDPTA372050でIDEを武装、このHDDはUIDE−98環境で一番安定しており速度的にもATA33ではほぼ限界となる20k前後をたたき出す代物です。
7200回転の割には静かで発熱もバラク−ダよりはましだと思います。

   

UIDE−98はATA66のケ−ブル差すため真ん中のピン1本とってあります。
Biosアップしてあり32Gまで接続可能です。

VGAはIOのGA−PU8がWin95とWin2Kで使えるので(バンシ−はWin2Kでは98だと動かない)装着。

   

Lanは100Baseオンボ−ドなので楽でした。

ちなみにメモリ−はEMH−E64(32MB×2)とノ−ブランド32MB×2の128MBです。
このマシンパリなしは動きません。

上記の行為は改造ということでメ−カ−保証(当然もう無いか)も無くなり、また最悪はマシン自体を破壊するおそれがありますので、十分覚悟を決めて行いましょう。(まだ保守用のV200が3台あるので今回は余裕でした)

 

OSのインスト−ル

 

Win95の場合 

      UIDE−98用の起動FDを使って立ち上げる。

      FDISKで領域確保後、再起動→フォ−マット

             SYSコマンドでシステム転送、*.SYSファイルをFDからHDDに転送

      MSCDEX.EXEとAUTOEXEC.BATも転送しFD抜いて再起動→HDDからシステム立ち上がる

      後は普通にOSインスト−ルでOK

      但し、ここで注意する点はWin95でK6の400Mzだとインスト−ル後にこけます。

      そこでインスト−ル後にこの問題回避の為、AMDのk6対策バッチか有名なフジタさんバッチを入れるまでは      ジャンパ−での倍率設定を400Mzになる2倍にせず、3倍か3.5倍でインスト−ルします。

      バッチをインスト−ル後、ジャンパ−設定を2倍にすればK6−V/400Mzできちんと動きます。
      LANはWin95には標準でドライバ−ありません。IntelからDLして使います。

       http://support.intel.co.jp/jp/support/network/adapter/lan_controller_download.htm

      あとはGA−PU8のドライバをインスト−ルすればOKです

      この後、IE4.01入れてアクティブデスクトップ状態+IE5.5(IE6はWin95だめです)
      ほぼWin98と同じデスクトップ環境になります。

 

Win2000の場合

             今回はこれが入れたくてこの改造をしたようなものです。
      Win2kはXCに過去一度入れてみたけど、メモリ64MBや233Mzではまともに動きませんでした。

      インスト−ルは起動用FDを使って行います。(4枚あり)

      DOS/VでATAボ−ドやRAIDを組んだ人は分かると思いますが、セットアップの最初の画面でF6キ−を押      しておいて2枚目のFD読み込み後にU−IDE98のドライバを組み込まないといけません。  

      面倒なのはここだけで4枚目のFD読み込み後、インスト−ル画面に変われば後は簡単です。

      この後でもう一度だけU−IDE98のドライバを要求されます。

      後は画面の指示に従って普通にインスト−ルが進みます。
      Win2kの利点は、このマシン構成だとデバイスドライバ−はすべてインスト−ルで組み込まれ、後入れする       必要がありません。

      インスト−ル終了後SP4をあてて、IE6インスト−ルすればとりあえずOKです。

      PC98でWin2kでということでは十分な早さだと思いますが、メディア系はWM7までで、WM9は全く使い物      になりません。

      まあネットとビジネスアプリには十分な早さだと思います。エクセル、ワ−ド、一太郎もさくさく動きます。

      K6−2/400だとL2キャッシュの違いで体感的にビジネスアプリでも違いが分かります。

      さすがK6−Vだと思いました。あとはFSB66とメモリの遅さが足を引っ張っている感じです。

 

HDBENCH 3.40B6の結果です

キャッシュコントロ−ルを当てていないのでメモリライトは良くないです。(入れてもあんまり変わりません)
DIMMに対して70%くらいでしょうか?
HDBENCHもVer2.6くらいだとこの倍以上の数値出すようだけど、おおむね10000越えていればWin2kでも十分実用になると思います。