石油スト−ブ芯交換の修理事例    コロナ SX−1870Y


石油スト−ブの芯交換をUPしようと思っていたのですが、時期的に晩冬ということでなかなかブツがあがってこない日々が続きましたが、ようやく1台注文が入りましたのでさっそく腑分け(てらさん風)を行いたいと思います。

コロナのSX−1870Yという平成8年頃のスト−ブで今回が初芯交換とのことです。お湯をこぼしてしまったそうですが、外観上程度はかなりいい方です。

お湯等をこぼすとこのようなレバ−で芯を上下させるタイプは芯が膨らんだり、水分で錆びて内胴にへばりついて動かなくなります

裏面には電池ボックスがあり、あとはかなりロ−テクのかたまりのようなものです。技術的にはかなり枯れた商品になってしまっています。

左右4個のねじで本体カバ−が止められており、灯油タンクと燃焼筒をはずしたら、まずねじをはずして行きます。
 

本体カバ−をはずした状態です。
まあ年式の割にはきれいな方です。
ふつうはホコリが積雪1pくらいある。
燃焼筒受け皿が赤く錆びています。

この丸い受け皿の上に燃焼筒が乗ります。水をこぼしてしばらくするとこういった状態になってしまいます。
 

点火装置と点火窓の開閉カバ−です。
点火ヒ−タ−は切れているので交換になります。連動して動く開閉カバ−のしまりが悪いと不完全燃焼の原因となります。

裏面の電池ボックスをはずし、点火装置の2本のねじをはずすと点火装置がはずれます。
ねじは少ないです。

芯上下筒は3カ所のM8ねじをT字またはY字レンチではずします


ねじは平均して締め付けられるため3カ所にあります

 

芯上下筒は芯に張り付いていると簡単には取れないので、マイナスドライバ−等で少しずつ持ち上げてはずしていきます。無理をすると変形してしまいます。

芯先端はかなりタ−ルが付着しており、堅くなっています。
芯のふくらみは思ったより少なく錆はほとんど無いようです。

芯ガイド筒は1カ所のレバ−接続で、上下するようになっています。
ここにはステンレスが使われていて錆びないように工夫されています。 

中央の引き手を右方向に引きながら左手で芯ガイド筒をはずします。
ここがコツのいるところで、まあ慣れですかね。

ハイ!、芯がつれました。
黒くタ−ルが付着しているのがわかりますね。
今回は水による燃焼不良が原因ですが、不良灯油の場合は全体が黄色く変色します。 

芯ガイド筒と、整流器です。
ここはほとんどの修理屋さんかまいません
が、正常な燃焼には重要なポイントです。
 

整流器をはずした状態、左の円盤上のものと内筒上部の穴が燃焼用の空気量を調整してくれるようになっています。
ここが分けられないメ−カ−多いです。

上から見た状態。
これから下板をはずしお風呂に入れてあげます。
まず、ふつうの修理屋さんやらない。

下板とは左右2個、上面2本のねじで留められており、油受け皿上の上面のねじにはグリスが塗られています。
 

油受け皿に残っている灯油をスポイトでくみ取ります。
根気よくやらないとだめ。
結構水がありました。

最後はティッシュで吸い取り。
私は5〜6枚のティッシュを入れてドライバ−でふき取ります。
こんなこと修理屋さんやりません。

ティッシュを抜く前に内筒上部のタ−ルと錆を細めのワイヤ−ブラシでこすり取ります。ひどいときは240番の布ヤスリで磨くことになります。

まあだいぶきれいになった状態。
ここのわずかなタ−ルや錆が燃焼する際の空気の量を左右するのでこれをやらないで芯だけ換えるとすぐだめになる。

この円盤上のもの、よく反対に乗せて煙を吐かす人がいるので、よく見るとウエと刻印されている。
 

下板はこんな状態です。
洗ってやれば臭いも残らずきれいになります。ただし絶対に温水で洗い、すぐにふき取ってください。

芯上下筒も内側はかなり錆があります。
こちらもワイヤ−ブラシでごしごしと磨いてきれいにします。
 

ここの隙間を点火窓の開閉シャッタ−が移動します。
ゴミ等があるとうまく開閉しなくなります

本日の芯打ちの登場です。
コロナの場合、この型の芯で70%を占めます。
 

この向きで筒に入ります。
芯に切れ込みがあるのは点火ヒ−タ−が当たってニクロム線が切れないようにはじめからこうなっています。

筒に取り付けたら内側からよく押してでこぼこが無いようにします。

 

組戻しした状態です。
この段階でレバ−を上下させてスム−ズに芯が動くことを確認します。

さらに上下筒をかぶせ、3つのM8ねじを均等に締め付けます。
締め付けながら芯を上下させ、筒の隙間が均一になるようにします。

これが点火ヒ−タ−です。
最近のものは電子式になってきているけどまだまだこれが主流で使われています。
芯が堅くなるとすぐに切れます。 

点火窓の開閉シャッタ−を取り付け点火ヒ−タ−を動かしてスム−ズに連動して動くことを確認します。ここの締め付けだけは必ず手力でやってください。

組戻し完了。
ずいぶんきれいになったと思いませんか。

 

本体カバ−をかぶせ燃焼筒を入れれば完成
ここまでの所要時間約1時間です。
まあ余所並の手抜きなら10分でできるけど同じやるならきちんとしましょう。

コロナの特許、汚れま栓です。
フタがパチンと閉まる優れもので結構これが良くてコロナにしている人多いようです楽だけど個人的にはキャップ式が安心です

以外と見落とされるのがここ。
キャップ式でも同じなんだけどここのゴムパッキンの汚れとか変形にはみんな無頓着のような気がするけど。

わかりますか、この付着状態。
変質した灯油のカスですよ。
灯油が漏れる、というときは真ん中の棒を2〜3回引っ張ってみてください。
だいたい直るはずです。 

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